RSD(反射性交感神経性ジストロフィー)
RSD(反射性交感神経性ジストロフィー)
RSDとは、神経因性疼痛(神経系の障害等)の代表的なものです。
この病気は他覚的所見に乏しいため、周囲に理解されにくく、また、医師にも誤診されやすいという問題点があります。しかし、RSDは認定されれば第7級、第9級、第12級の後遺障害等級に該当する可能性があります。
RSDの症状例
RSDの症状例には以下のようなものがあります。
- 激しく焼けるような痛み
- 患部の腫れ
- 軽い接触にでも過敏な反応
- 皮膚の変化(蒼白や乾燥など)
- 骨の萎縮
- 発汗の異常
RSDの進行度合
RSDの症状は、主に3段階に分けられています。
1段階(1~3ヶ月)
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- 受傷した場所に焼けるような痛みがある。
- 筋肉の引きつり、関節のこわばりなど。
- 異常な体毛と爪の生育や血管の収縮。
2段階(3~12ヶ月)
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- 痛みが増し、腫れの広がる。
- 体毛の生育が弱まる、爪のひび割れ、骨の萎縮が顕著。
- 筋肉の萎縮、動きが制限される。
3段階(12ヶ月~2年)
- 皮膚の変化と骨の萎縮が定着。
- 痛みが悪化(手足全体に広がる場合もある)。
- 動きが著しく制限される。
RSDの治療法
治療法の代表的なものとして、以下のものがあげられます。
神経ブロック療法
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- 星状神経節ブロック
- 硬膜外ブロック
- 神経根ブロック
- 交感神経節ブロック
- 局所静脈内交感神経ブロック等
抗うつ剤
- 疼痛などのために抑うつ症状がみられる場合 。
薬物療法
理学療法
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- 温冷交代浴
- 可動域訓練
Ⅰ型(RSD)
- 神経損傷のない組織損傷に関連するCRPS。交通事故などで受傷して数週間経過後に発症する事が多い。
Ⅱ型(カウザルギー)
- 神経も巻き込んだ損傷に関連するCRPS。受傷直後に発症する場合が多い。